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第3回 RGBとCMYK
フクロウ先生
前回は写真の解像度についての授業じゃったから、今回は色について説明するぞい
オリカくん
はーい
オリカくんはRGBとかCMYKという言葉は聞いたことがあるかの？
RGBは光の三原色ですね。CMYKもよく目にはするんですが、実はよく分かってません
RGBが光の3原色なのに対して、CMYは色の3原色と呼ばれておる
難しい言い方じゃとRGBが加法混色、CMYが減法混色とも言うのう
RGBは赤（Red）・緑（Green）・青（Blue）の３色を混ぜると白になるんですよね
その通りじゃ。よく知っておったのう。デジカメで撮影した写真や、WEBサイトに載せる画像といったモニターを通して見ているものは、原則RGBとなっておる
んじゃCMYって何ですか？Kがどこかにいきましたし・・・
うむ。CMYとはシアン（Cyan）・マゼンタ（Magenta）・イエロー（Yellow）のことでの、これらを混ぜると理論的には黒になるはずなんじゃ
はずって・・・実際にはならないんですか？
うむ。暗い茶色みたいな色になるんじゃ
そしてCMYKのKじゃが、平たく言えば黒のことじゃ
あれ？黒＝ブラックならBじゃないんですか？
うむ。Kなんじゃな。これは印刷の現場で使われているキープレート（Key Plate）と呼ばれる版が由来なんじゃ
キープレート？
先ほど言ったようにCMYだけでは完全な黒にはならんのでの、輪郭などをしっかり印刷するために、CMYの版とは別に、キープレートを使って黒を印刷するんじゃ
なるほど～
とはいえ、まあ実際はトナーもインクも編集ソフトもCMYKのKはブラックじゃからのう。K=黒（墨）と覚えて問題ないと思うぞい
業界では墨版とも呼ばれておるしのう
わかりました！
さて、話を戻すがRGBとCMYKという2つの概念があるわけなんじゃが、印刷では基本的にCMYKしか使用できんのでの、データ制作時のカラーモードは、CMYKで行うんじゃ
3色のインキを混ぜても白にはならないですもんね
その通り。通常のカラー印刷には、先ほど説明したシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックといった4種類のインキを使用して行うんじゃ
じゃあデータがRGBだと全く印刷できないんですか？プリンター出力は普通にできますけど・・・
いや、印刷できないわけではないんじゃが、結局CMYKに色変換しなければならんのでの、色が変わってしまうんじゃ
あらら
分かりやすい例を挙げるとこんな感じじゃな
色がくすんじゃいましたよ！
そう、RGBからCMYKに変換する際、元の色によってはこのように大きく色が沈んでしまう
どうしてこんなに変わるんでしょう？
それはの、RGBとCMYKでは表現できる色の範囲が違うからなんじゃ
当たり前のことじゃが、CMYKのインキをどう混ぜても光ったりはせん
じゃから、蛍光色や空の色といった明るい色は、CMYKでは再現できんことが多いんじゃ
なるほど、よくわかりました！
RGBとCMYK
- RGBはWEBサイトなど、モニターで表示するものに使用する
- CMYKは印刷データを制作するときに使用する
- RGBのデータはCMYKに変換可能だが、色が変わる事がある
次回はベクターとラスターについてじゃ
たまにダウンロードさせてもらってます！
違うからの・・・
キャラクター紹介
オリカくん
柴犬の少年。ただいまカレンダーづくりを勉強中。
青海波模様のスカーフがチャームポイントで、実はグッズ化を狙っている。
フクロウ先生
カレンダーの制作などについて教えてくれる、ワシミミズクの先生。希望するCVは伊武雅刀さん。